社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲーな6つの原因と解決策を現役社労士が徹底解説

社労士は難しすぎると聞くと、受験しようか不安に思いますよね。

家族や友人に受験を止められた人もいるかもしれません。

たしかに社労士試験はかんたんな試験ではありませんが、難しすぎる試験でもありません。

今回は、社労士が難しすぎると言われる原因と解決策について、社労士合格者のあゆこがご紹介します。

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】試験の特徴

資格名	社会保険労務士
受験資格	短大卒と同等以上の学歴がある人 一定の実務経験がある人 行政書士資格など一定の資格を有している人
受験費用	15,000円
学習期間	800～1,000時間（1日4時間で約8カ月）
試験日程	年1回（8月第4日曜日）
申込期間	4月中旬～5月ごろ
合格発表	10月初旬ごろ
合格率	6~7%前後
問い合わせ先	社会保険労務士試験オフィシャルサイト

試験は8月に年1回

社会保険労務士試験は、毎年8月の第4日曜日におこなわれます。

申込受付期間は、4月中旬～5月末まで

合格発表は10月初旬ごろです。

合格率は6-8％

毎年100人中6人～8人しか受かりません。

年度	合格率
2023年（令和5年）	6.4%
2022年（令和4年）	5.3%
2021年（令和3年）	7.9%
2020年（令和2年）	6.4%
2019年（令和1年）	6.6%
2018年（平成30年）	6.3%

試験形式は「選択式」と「択一式」、すべてマークシート

どちらもマークシートで、記述形式はありません。

選択式はつぎのような問題です。

択一式は、つぎのような問題です。

「間違っているもの」か「正しいもの」を選びます。

1日で、選択式80分と択一式210分

社労士試験は、1日で選択式と択一式の両方の試験を行います。

合計で約5時間の長丁場です。

合格基準は科目ごとに合格点あり

合格基準点は毎年ちがい、合格発表時に公表されます。

2023年度の合格基準はつぎの通りでした。

逆に、総得点はクリアしても各科目の合格点に1点でも足りないと、不合格なので注意が必要です。

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】原因

科目が多く、学習範囲が広い

社労士の学習範囲は、10科目もあります。

学習範囲が広いので、正直テキストを読むだけでも苦労します。

さらに、科目どうしに共通点や似たようなポイントがあり混乱してしまいます。

問題数が多く、時間との戦い

試験時間は長いですが、問題文が長いので、1問1問ていねいに読んでいると、時間切れになってしまいます。

時間配分をミスすると合格できないため、むずかしいと言われています。

試験時間が長く、集中力が続かない

社労士試験は、1日で選択式80分と択一式210分を受けます。

社労士試験択一式試験終了。たぶん悲惨な出来だと思う。３時間半も試験時間があるから、集中力を保つのがかなりしんどかった。合格したら奇跡だな。

午後4:50 · 2010年8月22日Katsunori Iwasaki@k_iwap

集中力が続かずにケアレスミスが増えると合格が難しくなります。

科目ごとに合格点がある

全体で合格点を超えていても、1つでも科目ごとの合格点にたりないと、不合格になります。

1点足りなくて不合格になる受験生も毎年いるんですよ。

さらに、合格点に達した科目があっても、不合格なら翌年はもう1度受けなおしです。

法律の改正が多い

毎年、たくさんの法律改正があり、せっかく暗記しても、直前になって覚えなおしが必要になることがあります。

2023年度の一部だけでもこんなに法律の改正があるんですよ。

1,000時間と学習時間が長い

社労士の学習は、1日3時間の勉強で約1年かかります。

さらに、受験生の多くは1年で合格できず2～3年勉強しています。

数年間モチベーションを保つことがむずかしく途中で挫折する人も多いため「難しすぎる」と言われています。

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】解決策

毎日コツコツ勉強する

人は1度覚えたことでも、1日で約70％を忘れてしまいます。

毎日コツコツと勉強・復習することで、記憶が定着しやすくなりますよ。

具体的には、勉強した翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後と復習するのが理想です。

くりかえし問題を解く

テキストを読むだけでなく問題を解くことで、試験で使える知識になります。

インプットだけではなかなか覚えられませんが、問題を解く（＝アウトプット）ことで、記憶が定着していきますよ。

また、まちがった問題を確認することでインプットを強化できます。

まちがえる問題はだいたい同じなので、後日復習して効率よく記憶を定着させましょう。

基本を理解する

社労士試験は、満点をとらなくても、各科目で6割～7割とれれば合格できます。

	総得点	各科目
選択式	26点（40点中）	3点（5点中）
択一式	45点（70点中）	4点（10点中）

逆に、総得点が合格でも、各科目ごとに基準点に満たないと不合格となってしまいます。

このため、基本を理解して、苦手科目をなくすことが重要です。

通信講座を利用する

やみくもに勉強しても、失敗する可能性を高めるだけです。

	価格	質	学習計画	法律改正	時間場所	質問
独学	安い		自分で	自分で	自由	できない
通信講座				対応	自由
通学講座	高い			対応	制限あり	いつでも

【社労士が学べる通信講座は？】

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】他資格との比較

	合格率	学習時間	2022年度 受験者数	2022年度 合格者数	2022年度 合格率
司法書士	4-5%	3,000時間	12,727人	660人	5.2%
税理士	15-20%	2,000～ 3,000時間	28,853人	5626人	19.5%
社労士	5-7%	800～ 1,000時間	40,633人	2,134人	5.3%
行政書士	10-15%	500～ 1,000時間	47,850人	5,802人	12.1%
宅建士	15-18%	200～ 300時間	226,048人	38,525人	17%

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】よくある質問

【社労士は簡単だった？難しすぎる？無理ゲー？】まとめ

社労士が難しすぎると言われる理由

解決策はつぎの4つです。